こんにちは。司法書士の藤井です。
さっそくですが登記をプロとして扱い報酬を得ることができるのは司法書士と弁護士です。
しかし登記は自分でもできます。
自分でできる登記をなぜ専門家に依頼するのでしょうか。
➀めんどくさいから
➁銀行や業者が指定してきたから
➂そもそも登記が難しいから
色々なご事情があるかと思います。
実際登記(主に売買に伴う不動産登記)のほとんどは司法書士が登記申請を行っています。利害関係人がたくさんいらっしゃいますので、中立的な立場で登記のプロである司法書士が間に入ることで取引が担保される役割を担っています。
しかしながら相続登記であったり商業登記に関しては司法書士の関与はまちまちだと思います。利害関係人が少ないのと、登記自体は複雑ですが勉強すればなんとかなるレベルの登記も少なからずあるのが理由だからです。
ただそれでも私は登記は司法書士に依頼されるのがよろしいかと思われます。(ポジショントークが入ります笑)
その理由は司法書士は登記に関して賠償保険に加入しているからです。
司法書士は強制加入として1000万の賠償保険に加入しており、それより高額分については任意保険で対応になります。
任意保険では数億単位の賠償が可能でおそらくほとんどの司法書士の先生は数億の賠償保険に加入しているはずです。
これにより起こってはいけませんが、万が一登記等で損害がお客様に発生しても、司法書士にその責任を追及でき(司法書士に過失がある場合)、損害分を回収できることになります。
言い換えれば司法書士が入っていないと、損害が発生しても自己責任となり相手方へ責任追及(裁判等)を自ら行わななければなりませんし、損害の回収も非常に難しいものとなってきます。
数万~数十万の司法書士報酬で自らの所有権等の権利が守られると考えていただければ、まだお安いものだと感じていただけるのではないでしょうか。
昨年地面師たちがヒットしましたが不動産のなりすましも後を絶ちません。
相続に関しても登記が終わった後数年後こんなはずじゃなかったと問題が出てくるケースもございます。
商業登記に関しては間違った登記で損害賠償というケースは少ないですが、なりすましで勝手に役員辞任や会社設立等、あるいは登記懈怠による過料や不実の登記の責任等の問題が生じます。
是非少しでも心配であったり不安なことがございましたらお気軽に専門家をご利用くださいませ。
司法書士は相談料を初回無料にしている事務所も多いです。
親身な先生もたくさんいますので、是非司法書士というサービスを身近に思っていただけたら幸いです。
ありがとうございました。